EDIコラム

EDIコラム

  1. HOME
  2. EDIコラム
  3. EDIと物流業務の関係
  4. 庫内物流の「在庫管理業務」にはどのような作業が含まれますか?
2026.07.03 EDIと物流業務の関係

庫内物流の「在庫管理業務」にはどのような作業が含まれますか?

在庫管理業務は、倉庫運営の土台を支える領域です。出荷も入荷も、結局のところ「正しい在庫」を前提として動くため、ここの精度が崩れると庫内物流の全体が機能しなくなります。6つの要素で構成されており、それぞれが補完し合って在庫の正確性と運営効率を支えます。

6要素それぞれの役割

1つ目が 倉庫管理 で、倉庫全体の運営と在庫最適化を担います。スペースの使い方、人員配置、入出庫のスケジュール調整など、運営全体のマネジメントが含まれます。

2つ目が 棚管理 で、棚の配置やピッキング効率を支えます。動きの早い商品を取り出しやすい場所に置く、関連商品を近くにまとめる、といった工夫が業務効率に直結します。

3つ目が ロケーション管理 で、商品の保管場所をシステム上で管理し、迅速な検索を可能にします。「どの棚のどの段に何があるか」がデータで分かることで、新人担当者でも即座にピッキングに入れます。

4つ目が 在庫管理(数量) で、適正在庫を維持するための日々の数量管理です。過剰在庫も欠品も避けるバランスを保ちます。

5つ目が ロット管理 で、商品のロット番号を追跡してトレーサビリティを確保します。特に食品や医薬品など、リコール発生時に「どのロットをどの取引先にいつ出荷したか」を即座に追える必要がある業界では、必須の機能です。

6つ目が 棚卸 で、定期的に実在庫とシステム在庫を照合し、差異を確認・修正します。在庫の正確性を維持するための最後の砦です。

EDI受注が始まると在庫精度の弱さが表面化する

紙伝票や電話・FAXの時代は、受注が確定してから出荷判断までに「在庫担当に在庫確認を入れる」という人手のチェックが入っていたため、在庫精度の多少のズレは現場の判断で吸収できていました。

EDIで受注が自動化されると、こうした人手のチェックが省かれます。受信した受注データに対して、システムが在庫を見て出荷可否を自動判断する流れになるため、在庫の数字が信用できないと、「受注は受けたが実は在庫がなかった」「在庫はあるが棚に見当たらない」といった事態が頻発します。

EDI導入と並行して、6要素全体の精度を上げておくことが、トラブルを未然に防ぐ近道です。

在庫精度は1日にして成らず、地道な積み上げが要る

棚卸の頻度を上げる、ロケーション管理を徹底する、ロット管理を例外なく実施する——いずれも特別に難しい話ではありませんが、現場の習慣を変える必要があるため、定着まで時間がかかります。EDI導入を予定しているなら、その半年〜1年前から在庫管理の精度向上に着手しておくと、EDI稼働後のトラブルを大きく減らせます。

一覧へ戻る