EDIコラム

EDIコラム

  1. HOME
  2. EDIコラム
  3. EDIと物流業務の関係
  4. 物流業務とは具体的にどのような活動を指しますか?
2026.06.30 EDIと物流業務の関係

物流業務とは具体的にどのような活動を指しますか?

EDIを語る際は受発注の電子化に焦点が当たりがちですが、その先には必ず物流業務が連なっています。物流業務とは、製品や原材料などの物資を、適切な場所に、適切な時期に、適切な状態で提供し、顧客満足を高める活動全般を指します。EDIで取り込んだデータが、最終的に「お客様の手元に届く」までの実物の動きを支えるのが物流の役割です。

物流は6つの要素から構成される

物流業務は、大きく6つの要素に分解して捉えられます。

1つ目が 輸送 で、製品をある場所から別の場所へ運ぶ活動です。トラック、船、航空機などが使われます。2つ目が 保管 で、出荷前の製品を物流センターなどで一定期間保存し、需要に応じて出庫できる状態を保ちます。3つ目が 荷役 で、トラックや船などに荷物を積み下ろしする作業です。4つ目が 包装 で、輸送途中の破損を防ぐための梱包作業を指します。5つ目が 流通加工 で、出荷前の値札付け、ラベル貼り、検針、箱詰め、袋詰めといった付加作業です。6つ目が 情報管理 で、在庫状況、輸送中の荷物の現在位置、出荷・入荷の予定と実績などを把握・共有します。

これら6要素を効率的に連携させることで、物流全体のコスト削減と顧客満足の両立が可能になります。逆に、どれか1つでも機能しなければ、他の要素の効果も大きく目減りします。

EDIと物流は切り離して考えられない

EDIで受発注を電子化しても、その後の物流業務が紙とFAXのままでは、結局どこかで人が紙に転記する作業が残り、せっかくの電子データが活きません。たとえば、EDIで受信した受注データを担当者がプリントアウトして倉庫に手渡し、倉庫担当者がそれを見てピッキングする運用では、データ取り込みの効果は受注処理の一部にしか及びません。

EDI導入の効果を最大化するには、6要素のうち少なくとも「情報管理」と「包装」「流通加工」までを電子的に連動させる設計が必要になります。出荷指示が自動生成され、現品票やSCMラベルが自動印字され、出荷実績がEDIで取引先に送信される——この一気通貫の流れを作って初めて、EDIの本領が発揮されます。

物流側の業務理解がEDI導入の質を決める

EDI導入を主導する担当者が物流業務の流れを理解していないと、システム選定時に「データ交換ができれば良い」と狭く捉えてしまい、現場の業務とのギャップが導入後に表面化します。EDI導入の検討段階で、自社の物流業務6要素がどう繋がっているか、どこにボトルネックがあるかを整理しておくことで、システム選定と業務改革の方向性が定まりやすくなります。

EDIは「データを流す仕組み」ではなく「物流業務を支える基盤」と位置付けることが、導入効果を最大化する第一歩です。

一覧へ戻る